2009年1月22日木曜日

心温まるお話

09.01.22東京新聞(朝刊)より

読者からの反響 「やさしいことは伝染する

★自然の力に「やさしさ」を実感

・静岡県三島市のタクシー運転手Tさん(66)は、山梨県の河口湖畔の河口浅間神社にある巨木・7本杉の前に立ったときの感動をつづった。以来、近場の巨木を巡り「やさしさの気」をもらっているという。

・農薬や化学肥料を使わない自然農法に取り組む愛知県のKさん(68)は、「自然農法の畑では雑草が畑を耕し、肥沃にしてくれる力を利用する。今、自分の畑を見て、そのことを信じるようになった。今日も雑草をいとおしく思い、野菜たちと話をするために畑へ向かう」とかいた。

・草木染が趣味の愛知県のOさん(59)は、子供二人を世話しながら、家業の店を切り盛りをし、介護をする中で、ストレスがたまり、子供にきつくあたったりしたが、草木染を始め、やさしい色に癒された。
「私の心にやさしさを取り戻してくれたのが草木染だと思います」と結んだ。

★自身や家族の病気・障害を通じて「やさしさ」を感じる

・岐阜県で主夫業のかたわら作文教室を主宰するTさん(35)は、元公務員。心と体の病気で仕事を続けられなくなり、回復の見通しも立たないなかで死ぬことばかり考えていたが「何もできなくても、一緒にいてくれるだけで私も子供もうれしいんだよ」という奥さんの言葉に涙が止まらなかった。「今まで生きてこられたのは、この言葉のおかげだと、とつくづく思います」とつづった。

・愛知県の主婦(35)は、次男(三つ)が知的障害を伴う発育障害。他の子と同じようにできない息子にイライラしていたが、母子通園施設の職員たちに出会って、自分も息子も変わった、という。
「先生方が小さなことでも息子が何かできると一緒に喜び、ほめてくれるのを見て、それをお手本に息子をほめることを始めました。現在、息子はすごく良い笑顔をしてくれるようになりました。言葉も少しずつ出てきました」

・東京都のSさん(70)からは、胃の全摘手術をして一年間、夫が一生懸命に庭のバラを育て、小枝を挿し木にして部屋に飾って励ましてくれる。花盛りの季節には、甘い香りの花風呂もしてくれた。夫のバラに元気をもらっているという。

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